1. 9月FOMCの結果:利上げと市場の見立て [1]

thumbnail 2026年9月17日(日本時間)に開催されたFOMCでは、FRBが0.25%の利上げを決定し、市場の見立てと結果を比較検証した。

1.1. FOMCの主要な見立てと結果 [15]

  1. 利上げそのもの [19]

    1. クマさんの見立ては0.25%の利上げであり、ドキドキ度は5段階中1であった [20]。
    2. 結果は0.25%の利上げで、政策金利は3.75%から4%になった [22]。
    3. 7月の会議では利上げに3人が反対したが、今回は12人全員が賛成した [30]。
    4. 経済は健全に拡大し、インフレは高止まりしているため、FRBは物価の安定を実現すると述べた [34]。
    5. 利上げそのものは予想通りであり、ニュースではなかった [37]。
  2. ドットプロット [40]

    1. ドットプロットとは、FRB関係者が将来の金利見通しを示すスコア表である [41]。
    2. クマさんの見立ては、市場が織り込む4回の利上げまではいかないが、スコアは市場に左右されるというもので、ドキドキ度は4であった [42]。
    3. 6月のスコアでは来年の利下げが予想されていたが、今回のスコアでは来年末も4.1%と維持の見通しとなり、利下げシナリオが消滅した [46]。
    4. 経済見通しは全て強い方向に改善し、成長率、雇用率、物価(CPI)が上昇したため、利下げの理由がなくなった [58]。
    5. 判定は「当たり」であったが、6月に言及された「今年はこれで打ち止め」という見通しは消えた [60]。
  3. 中立金利(長期金利) [66]

    1. 中立金利とは、景気を過熱も冷え込みもさせない「ちょうど良い金利」を指す [67]。
    2. クマさんの見立ては、3.1%から3.25%に小さく動くというもので、ドキドキ度は5であった [69]。
    3. 結果として、長期金利のスコアは6月の3.1%から3.2%に上昇し、クマさんの見立てとほぼ一致した [71]。
    4. 中立金利が上がると、現在の政策金利4%が以前ほど引き締め的ではなくなるため、利下げの理由が薄れる [75]。
    5. これは「来年下げる」という見立てが消えたことと同じ意味であり、5%の長期金利が「異常」から「普通」に格下げされたことを意味する [81]。

1.2. 記者会見と市場の反応 [88]

  1. パウエル議長の発言と市場の動き [88]

    1. クマさんの見立ては、パウエル議長は次の利上げについて言及しないというもので、ドキドキ度は3であった [89]。
    2. 発表直後の市場はほとんど動かなかったが、3時半からのパウエル議長の記者会見で市場が大きく動いた [96]。
    3. パウエル議長は「インフレは長く高すぎた」「今の金融環境が引き締め的だとは言い難い」「3%を超えて上がっている品目が多すぎる」と発言し、次の利上げを予告したわけではないが、まだ足りないと聞こえる言い方であった [104]。
    4. 会見中、米国の2年物国債金利は4.74%に、10年物国債金利は5.02%に上昇した [110]。
    5. ドルは0.7%上昇し、S&P500は0.3%のプラスから0.7%のマイナスに転じた [112]。
    6. 12月までの追加利上げの織り込みは、会議前の0.26%から0.36%に増加し、市場はFRBのスコア(あと1回)よりも強気(あと1回半)であった [113]。
  2. 判定と結論 [116]

    1. 記者会見の判定は「外れ」であった [116]。
    2. 議長が次を言わなかった点は当たったが、静かな会見で市場が動かないと見た点が外れた [116]。
    3. 議長はよく話し、市場は会見で動いたため、利上げは3時に決まったが、市場が本気にしたのは3時半であった [119]。

2. FOMC結果の総括と今後の見通し [124]

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今回のFOMCでは、利上げとドットプロット、中立金利の見立ては当たったが、記者会見の見立ては外れた。

2.1. FOMC結果のまとめ [124]

  1. 見立ての総合評価 [124]

    1. 利上げ、ドットプロット、中立金利の見立ては「当たり」であった [124]。
    2. 記者会見の見立ては「外れ」であった [124]。
    3. 全体として、クマさんの見立ては3勝1敗であった [125]。
  2. 金利の方向性 [127]

    1. 「どこまで上げるか」「どこが普通か」が決まる夜となり、その通りになった [127]。
    2. 利上げは「あと1回」であり、普通の金利は「3.2%」であると結論付けられた [128]。

2.2. 長期金利の認識変化と市場への影響 [130]

  1. 「普通の金利」の上昇 [130]

    1. 今回決まったのは4%という数字ではなく、「普通の金利が上がったこと」である [130]。
    2. 以前は「異常」とされていた5%の長期金利が、「普通」に格下げされた [132]。
    3. 「格下げ」とは、いつか戻ると思っていたものが、これが普通になってきたことを意味する [134]。
  2. 市場への影響 [135]

    1. アメリカの住宅ローン金利はすでに7%近くに達している [135]。
    2. 株を保有する投資家は、5%の国債と比較される状況がしばらく続くことになる [136]。
    3. これは見立てではなく、すでに事実になりつつある状況である [137]。