1. 決算書を毎月確認し、会社の課題を見つける重要性 [3]

thumbnail 決算書を毎月確認することで、会社の資金の流れや利益の状態を把握し、資金不足や借入の必要額を見積もれるため、倒産を防ぎ会社を成長させることが可能になる。

1.1. 決算書から会社の課題を見つけるための2つのポイント [3]

  1. BS(貸借対照表)の現預金を確認する [23]
    1. 現預金が固定費の6ヶ月分あるかを確認する。 [40]
    2. 固定費とは、販売費および一般管理費を指す。 [46]
    3. 例えば、年間の固定費が1億2,700万円の場合、1ヶ月の固定費は635万円であり、その6ヶ月分である3,810万円が現預金の理想的な額となる。 [49]
    4. 現預金がこの基準を下回る場合、資金が少ないと判断する。 [58]
  2. PL(損益計算書)の収益性を確認する [59]
    1. 粗利益の10%が経常利益として残っているかを確認する。 [78]
    2. 経常利益率(経常利益を売上で割ったもの)は業種によって異なるため、一概に良い悪いを判断できない。 [71]
    3. 粗利益の10%という基準は、どんな業種でも共通して使える指標である。 [78]

1.2. 決算書から見えた課題への具体的な対策 [81]

  1. 現預金が固定費の6ヶ月分に満たない場合の対策 [100]
    1. 借入金を活用する。 [111]
    2. 銀行は月商の3ヶ月分程度を貸し出す目安としているが、会社の業績が良ければそれ以上の借入も可能である。 [114]
    3. 積極的に借入交渉を行い、現預金を増やすことを目指す。 [112]
  2. 経常利益が粗利益の10%に満たない場合の対策 [81]
    1. 固定費を見直して削減する。 [121]
    2. 例えば、役員報酬の額が営業利益に大きく影響するため、役員報酬の調整も検討する。 [90]
    3. 無駄な固定費を削減することで、経常利益を改善できる。 [121]
  3. 最終的な利益は800万円以内に抑える [124]
    1. 利益が多く出た場合、節税商品や特別損失(交際費など)を活用して、最終的な利益を800万円以内に抑える。 [130]
    2. これは、税金を少なくするためと、将来の事業承継時に株価が上がりすぎるのを防ぐためである。 [129]
    3. 銀行は経常利益や営業利益を重視するため、これらの利益をしっかり出した上で、最終利益を調整することは問題ない。 [138]

1.3. 決算書を継続的に見て会社を成長させる方法 [153]

  1. 複数期の決算書を比較する [153]
    1. 2期分、3期分の決算書を並べて、現預金残高や収益性が改善しているかを確認する。 [153]
    2. これにより、会社の成長度合いや課題の進捗状況を客観的に把握できる。 [153]
  2. 決算書を見る習慣を身につける [157]
    1. 決算時だけでなく、毎月決算書を確認する習慣をつけることが重要である。 [10]
    2. 継続的なチェックにより、倒産を防ぎ、会社を発展させるためのポイントが見えてくる。 [158]