Hermesエージェントチュートリアル:ゼロからAIエージェントチームを構築する
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Q: Hermes Agentとは何ですか、そしてAIエージェントのチームをゼロから構築するにはどうすればよいですか?
Hermes Agentは、メール整理、リサーチ、投稿作成、アウトリーチなどを24時間年中無休で自動実行できる強力なAIエージェントです。VPSにインストールし、APIキーで「脳」を与え、WhatsAppやGmailと連携させ、役割に応じた複数のエージェント(プロファイル)を作成し、Kanbanボードで連携させることで、AIエージェントのチームを構築できます。
Q: AIエージェントのチームを構築する際、避けるべき一般的な間違いは何ですか?
Hermes Agentは、VPS(仮想プライベートサーバー)を利用することで、PCを閉じても24時間365日稼働し続けるAIエージェントチームを構築できます。ノーコードで複数のAIエージェントが連携し、タスクを自動で分担・実行する仕組みを、具体的な設定手順とともに解説しており、AIによる業務自動化の可能性を実感できます。
1. Hermes Agentの概要とVPSによる24時間稼働の重要性
Hermes Agentは、メール整理、リサーチ、競合監視、投稿作成、アウトリーチなど多岐にわたるタスクを自動で実行できる強力なAIエージェントである。1.1. Hermes Agentの機能と初心者向けの課題
- 多機能性
- Hermes Agentは、メール整理、リサーチ、競合監視、投稿作成、アウトリーチなど、幅広いタスクを自動で実行できる。
- これらのタスクは、ユーザーが寝ている間でも自動で処理される。
- 初心者にとっての難しさ
- Hermes Agentは非常に強力なAIエージェントだが、学習が最も難しいエージェントの一つでもある。
- 初めて開くと、モデル、キー、チャネル、スキル、プロファイル、設定が満載のダッシュボードが表示され、多くの初心者が途中で挫折してしまう。
- 本チュートリアルの目的
- 本チュートリアルでは、Hermes Agentをゼロから設定し、ノートパソコンを閉じていても24時間365日稼働させる方法を解説する。
- コーディングは一切不要で、AIエージェントのチームが連携して作業を分担・実行する様子を体験できる。
- 動画で使用するプロンプトやテンプレートは、無料のコミュニティで提供されている。
1.2. VPS(仮想プライベートサーバー)の活用による24時間稼働の実現
- デスクトップアプリの限界
- デスクトップアプリ版のHermes Agentは、PCが起動している間しか動作しない。
- ノートパソコンを閉じると、進行中のタスクや設定したスケジュール、待機中のエージェントなど、すべての作業が一時停止してしまう。
- ユーザーが監視している間だけ存在するエージェントは、真の意味でのエージェントとは言えない。
- VPSの必要性
- 24時間365日稼働させるためには、VPS(仮想プライベートサーバー)が必要である。
- VPSは「クラウド上のコンピューター」であり、誰も電源を切ることがないため、エージェントが常に稼働し続けることができる。
- エージェントはノートパソコンではなくVPS上で動作するため、タスクを開始したらPCを閉じたり、寝たりしても、作業は継続される。
2. Hermes Agentのセットアップとダッシュボードの基本操作
Hermes AgentをVPS上にデプロイし、ダッシュボードの各機能を使ってAIエージェントの「脳」を設定する手順を解説する。
2.1. Hostinger VPSでのHermes Agentのデプロイ
- Hostinger VPSの選択
- HostingerのVPSを利用してHermes Agentをデプロイする。
- KVM2プラン(2コア、8GB RAM、100GBストレージ)が、エージェントチームを稼働させるのに適切なバランスである。
- 長期契約ほど月額料金が安くなるが、12ヶ月契約でも十分である。
- Docker Managerによるデプロイ
- Hostingerのパネル内でDocker Managerを開き、「Compose」を選択する。
- カタログから「Hermes Agent」を検索し、最初に見つかった結果を選択する。
- 管理者ユーザー名とパスワードを設定する。このパスワードはエージェント全体のロックとなるため、強力なものを設定し、安全な場所に保存することが重要である。
- 「Deploy」をクリックすれば、セットアップは完了する。手動でのコマンド入力や配線作業は不要である。
- 設定したユーザー名とパスワードでログインすると、Hermesのダッシュボードが表示される。
2.2. Hermesダッシュボードの主要機能
- ダッシュボードの概要
- ログイン後に表示される画面がHermesのホームであり、ダッシュボードである。
- 今日の作業のほとんどはここから行う。
- エージェントの構成要素
- モデル(Models):エージェントの「脳」であり、AIの知能の源である。
- パーソナリティ(Personality):エージェントの「個性」であり、口調や文章スタイルを決定する。
- メモリ(Memory):エージェントの「記憶」であり、一度教えたことを永続的に記憶する。
- スキル(Skills):具体的なタスクを実行するための「プレイブック」であり、ステップバイステップの指示である。
- 27種類のスキルが組み込まれており、Hermes自身もスキルを生成できる。
- クローン(Cron):設定した時間にエージェントが自動でタスクを実行するための「スケジュール機能」である。
- チャネル(Channels):WhatsAppなどの外部アプリとエージェントを接続する。
- キー(Keys):他のサービスへのパスワードを保存する場所である。
- プロファイル(Profiles):新しいエージェントを作成する場所である。
- プラグイン(Plugins):カンバンボードなど、エージェントがチームとして連携するための機能である。
- ゲートウェイステータス(Gateway Status):ダッシュボード左下にあるエージェントの「心臓部」であり、常に「Running」と表示されている必要がある。
3. 最初のAIエージェントの構築とメール・リサーチの自動化
Hermes Agentに「脳」を与え、パーソナルアシスタントとしてメールチェックやリサーチを自動化する手順を解説する。
3.1. エージェントの「脳」の設定
- APIキーの追加
- エージェントに「脳」を与えるため、Claude APIキーを使用する(Newsportalなど他のプロバイダーも利用可能)。
- ダッシュボードの「Keys」から「Providers」に進み、「Anthropic API key」にキーを貼り付ける。
- APIキーは画面に表示しないよう注意が必要である。
- メインモデルの選択
- 「Models」でメインモデルの「Change」をクリックし、「Claude Opus」を選択する。
- これでエージェントに「脳」が設定されたことになる。
3.2. パーソナルアシスタントエージェントの構築
- エージェントの役割設定
- 最初のエージェントは「パーソナルアシスタント」として機能させる。
- このアシスタントはメールをチェックし、重要なメールを通知し、リサーチを行う。
- WhatsAppとの連携
- エージェントをスマートフォンと連携させるため、「Channels」から「WhatsApp」を選択する。
- 表示されたQRコードをWhatsApp Webと同様にスマートフォンでスキャンする。
- QRコードは有効期限が短いため、期限切れの場合は新しいものを生成する。
- エージェントと会話を許可する電話番号を「Allow list」に追加する。
- 新しい接続を有効にするため、左下の「Restart gateway」をクリックする。
- Gmailとの連携
- メールを接続するため、チャットで「set up my Gmail」と入力する。
- Hermesがステップバイステップで設定を案内するが、主な要件はGmailのアプリパスワードである。
- アプリパスワードはGoogleアカウントのセキュリティ設定で作成でき、事前に2段階認証を有効にする必要がある。
3.3. メールチェックとリサーチの自動化
- メールの要約と通知
- スマートフォンからエージェントに「What emails need my attention today?(今日、注意が必要なメールは何ですか?)」とテキストメッセージを送る。
- エージェントは受信トレイを読み込み、不要な情報を除外して、最も重要な3つのメールとその内容を要約して表示する。
- リサーチと返信の下書き
- エージェントに「Research the company in that second email and draft me a reply.(2番目のメールの会社をリサーチして、返信の下書きを作成してください。)」と指示する。
- エージェントはウェブを検索し、会社について調査し、その会社の概要と返信の下書きを生成する。
- エージェントは下書きを作成するだけで、ユーザーの許可なしにメールを送信することはない。
- これで最初のAIエージェントが完成し、多くの人にとって大きな成果となる。
4. AIエージェントチームの構築と連携ワークフロー
パーソナルアシスタントに加えて、ライター、リサーチャー、エディターのエージェントを追加し、カンバンボードを使ってチームとして連携させる方法を解説する。
4.1. 複数のAIエージェントの作成
- ライターエージェントの作成
- アシスタントエージェントはリサーチとメールに優れているが、LinkedInの投稿やニュースレターのようなコンテンツ作成には別のエージェントが必要である。
- ユーザーの文章スタイルで執筆することに特化した2番目のエージェントを作成する。
- Hermesでは、各エージェントは「プロファイル」と呼ばれ、それぞれ独自の記憶、脳、役割を持つ。
- ダッシュボードの「Profiles」から「writer」という新しいプロファイルを作成する。
- 新しいプロファイルは完全に空の状態から始まるため、メインエージェントのコピーとして作成することで、キーや設定を引き継ぎ、すぐに機能させることができる。
- 「write posts and newsletters in my voice(私の声で投稿やニュースレターを書く)」という説明を設定する。
- エージェントが連携する際、Hermesはこの説明を読んで誰が何をするかを決定するため、具体的に記述することが重要である。
- 作成した「writer」プロファイルに切り替え、「Models」で「Claude Sonnet」を設定する。
- チャットで「short punchy sentences, a strong first line, and no corporate words(短くパンチの効いた文章、力強い冒頭の一文、企業的な言葉遣いはしない)」のように、自分の文章スタイルを教え込む。
- これにより、ライターエージェントが書くすべての文章がユーザーのスタイルと一致するようになる。
- リサーチャーとエディターエージェントの追加
- 同様の手順で、さらに2つのエージェントを追加してチームを完成させる。
- リサーチャー:説明は「find the latest news and trends in my industry(私の業界の最新ニュースとトレンドを見つける)」。
- エディター:説明は「fact checks content before it reaches me(コンテンツが私に届く前に事実確認を行う)」。
- エディターは自分で書いた投稿を評価しないため、客観的な事実確認が可能となる。
- エージェントの脳(モデル)の割り当て
- 「最も賢いモデルはボスに、最も安価なモデルはワーカーに」という原則でモデルを割り当てる。
- アシスタント(マネージャー)は「Claude Opus」を維持し、作業の割り振りを担当する。
- リサーチャーとエディターは、高速で安価な「Haiku」を使用する。
- ライターは、品質が最も重要であるため「Sonnet」を維持する。
4.2. カンバンボードによるチーム連携の実現
- カンバンツールの有効化
- メインエージェントに戻り、「カンバンツール」をオンにする。
- これにより、メインエージェントがチームに作業を割り振ることができるようになる。
- 現在、マネージャー1名とワーカー3名(ライター、リサーチャー、エディター)のチームが構成されている。
- カンバンボードの活用
- チームが共同で作業する場所として「カンバンボード」を使用する。
- カンバンボードでは、各タスクがカードとして表現され、作業の進行に応じてカードが列間を移動する(例:待機中→作業中→完了)。
- Hermesのカンバンボードの特長は、エージェント自身がカードを移動させる点である。
- ダッシュボードのサイドバーにある「Plugins」の下に「Canban」がある。
- このカンバンボードがチームの「オフィス」となり、チームが作業する様子をリアルタイムで確認できる。
4.3. チームによるタスク実行のデモンストレーション
- チームへのタスク指示
- スマートフォンからマネージャーエージェントに「Get the team to write me a LinkedIn post about the biggest AI news this week.(チームに今週の最大のAIニュースに関するLinkedIn投稿を作成させてください。)」とテキストメッセージを送る。
- メッセージを送信すると、カンバンボードに新しいカードが追加される。
- タスクの自動分担と実行
- マネージャーエージェントは、新しいカードを自動的に複数のタスクに分割する。
- リサーチはリサーチャーに、投稿作成はライターに、事実確認はエディターに割り振られる。
- これらのタスクは連携しており、リサーチが完了するまで執筆は開始されない。
- ボードは60秒ごとに新しい作業をチェックするが、「Nudge dispatcher」をクリックするとすぐに作業が開始される。
- リサーチカードが「Running」に移動し、リサーチが完了すると、ライターがそのリサーチ結果を基に執筆を開始する。
- 最終的に、事実確認済みの投稿がユーザーの文章スタイルでWhatsAppに届けられる。
- ユーザーの役割
- チームがリサーチ、執筆、チェックのすべてを行うため、ユーザーは座って指示を出すだけでよい。
- これにより、ユーザーが寝ている間でも作業を継続させることが可能となる。
5. 自動操縦と一般的なエラー対処法、Hermesの自己学習能力
AIエージェントチームを自動操縦させる方法、よくあるエラーとその解決策、そしてHermes Agentがスキルを自己学習する能力について解説する。
5.1. エージェントチームの自動操縦設定
- 定期的なタスクのスケジュール設定
- マネージャーエージェントに「Every morning at 7, check my inbox and send me what needs my attention and get the team to write me a post about the biggest news in my industry.(毎朝7時に受信トレイをチェックし、注意が必要なものを私に送り、チームに私の業界の最大のニュースに関する投稿を作成させてください。)」とメッセージを送る。
- エージェントはスケジュールを確認し、ダッシュボードの「Cron」ページに新しいジョブが追加される。
- ここからジョブの編集、一時停止、または即時実行が可能である。
- 自動実行のデモンストレーション
- ジョブを即時実行すると、受信トレイの要約がスマートフォンに届き、新しいカードがカンバンボードに追加される。
- チームはユーザーが何も操作しなくても作業を開始する。
- これにより、翌日以降も毎朝7時に、ユーザーが起きていようといまいと、同じ作業が自動的に繰り返される。
5.2. よくあるエラーとその解決策
- チームが作業を拾わない場合
- ダッシュボード左下の「Gateway Status」が「running」になっていないか確認する。
- 「running」でない場合、作業を割り振るエージェントがいないことを意味するため、「Restart gateway」をクリックする。
- 間違ったエージェントが作業を受け取る場合
- プロファイルの説明が曖昧すぎる可能性がある。
- 例えば、「helper」という説明ではHermesに何も伝わらないが、「fact checks content(コンテンツの事実確認を行う)」という説明は具体的である。
- タスクが作成直後に「blocked」になる場合
- これは通常、存在しないエージェント名にタスクが割り当てられていることを意味する(タイプミスなど)。
- Hermesは2回試行した後、ユーザーにフラグを立てて通知する。
- エージェント名を修正し、「unblock」をクリックしてブロックを解除する。
5.3. Hermes Agentの自己学習能力と応用例
- スキルの自己生成
- Hermes Agentは、自分でスキルを作成する能力を持っている。
- チームが作業している間に、ユーザーが作成していない新しいスキルが「Skills」に追加されていることがある。
- これは、特定の投稿をリサーチして作成する方法に関する簡単な指示であり、誰も指示していないのにHermes自身が作成したものである。
- 次回、同様の投稿を依頼すると、Hermesはそのスキルを見つけて自動的に使用する。
- これは、毎回説明し直す必要があるチャットボットと、作業するたびに賢くなるチームとの違いである。
- 幅広い応用可能性
- このセットアップは、ほとんどすべてのタスクに応用できる。
- ライターをアウトリーチメール担当に、リサーチャーを競合調査担当に置き換えるだけで、数分で新しいチームを構築できる。
6. まとめとリソース
Hermes Agentのセットアップとチーム構築に関する情報と、関連リソースについてまとめる。
- Hostinger VPSの利用
- Hermes Agentを自分でセットアップしたい場合は、hostinger.com/zenautomatesにアクセスし、チェックアウト時にコード「Zenhill Automates 10」を使用すると10%割引が適用される。
- リンクは説明欄に記載されており、VPSページに直接アクセスできる。
- 無料コミュニティリソース
- すべてのプロンプト、エージェントの説明、正確なボード設定は、無料のコミュニティで提供されている。
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